専属専任媒介契約とは1つの不動産会社のみに売却活動を依頼でき、
売却活動を他の不動産会社へ媒介契約期間中に依頼することはできません。
【専属専任媒介契約のメリット】
➀窓口を一本化
全て仲介業者がやり取りしてくれるので手間がかからずに済みます。
仲介業者は1週間に1度の報告義務があり、随時反応や売却状態を知ることができます。
一般媒介契約にするとそれぞれの会社に対して売主様が対応する必要があり、
また報告義務もありませんので状況が不透明になります。
②不動産会社が販売活動に対してモチベーションが上がる
任された不動産会社は両手で仲介手数料が入りますので、
必然的に物件販売に注力していきます。
お客様の信頼と口コミが広告ともなるので、
専属専任媒介契約の不動産会社は売却不動産に対してかける時間と広告費も増えることになります。
③サービスが充実する
1社にしか任せられないため特典として様々なサービスを提供し、
売主様へ安心・保証を提供していきます。
各会社によって内容やシステムは違ってきますので事前に確認をする必要があります。
【専属専任媒介契約のデメリット】
➀囲いこみの可能性がある
囲い込みとは自力での売買契約成立(両手仲介)を目指そうとし虚偽の情報を流すことです。
売主様の利益を考えず、自社の利益のみ追求した悪質な手口になるのが囲い込みです。
②積極性が無くなっていく
仲介手数料の減額を文言に掲げてレインズやインターネットに掲載するだけで、
他の不動産会社に購入者への販売活動を委ねる会社もあります。
一概に全ての不動産会社がそうというわけではありませんが、
これに当てはまるとそれほど売却活動に経費をかけない傾向にあります。
③不動産会社が信頼そして安心できるか?
不動産を売却するタイミングは私生活の中においてそんなに訪れることではありません。
その不動産会社へ依頼しようか迷っている、
本当に信頼でき、
売却に強い会社なのか判断しづらいと思います。
売却の時期や金額がその会社の力量で左右されてしまいますので
大手は勿論ですが、
査定の段階で複数社にお願いをして
対応や価格、スピードなど総合して判断する必要がありますね。
都市部でない場合、
地域密着型の不動産会社はその土地の相場や目安、
妥当な価格を提示してくれるので人気があります。
【専属専任媒介契約の判断基準】
一般媒介契約の時に注意点を記載しましたが、
判断基準をお伝えしたいと思います。
➀中心部や人気エリアから外れている
②相場より高く売り出すことが可能
両方かどちらか一方に当てはまる場合は専属専任媒介契約を選ぶことをおすすめします。
中心部や人気エリアの物件は、
購入希望者が殺到することがよくあるので
一般媒介契約の方がより良い条件での売却を目指すことが可能です。
それ以外の地域や相場価格より高く売り出したい場合
購入希望者があまり現れない為、
良い条件で売却できる可能性が高くなる専属専任媒介契約で
手厚く活動してもらった方がいいことも。
確実に高く売却できるという保証はもちろんありません。
一つの手法としてご理解頂ければと思います。